マレック病

マレック病 鶏の病気


地球儀

 ヘルペスウィルスに属するマレック病ウィルスによるTリンパ球の腫瘍性増殖を特徴とする病気です。 発生のピークは4~10ヶ月齢。 大雛から出るフケが感染源となり、伝染力は極めて強力です。

マレック病の症状

 初期はしびれがきたような症状でフラフラします。
(このような症状からマレック病は別名脚マヒとも言います。)

 また、重症になると横に倒れ、両足が痙攣(けいれん)するようになります。

 この病気にかかると末梢神経も侵されますが、主として内臓諸臓器に腫瘍を形成します。

マレック病の対策

 大雛から出るフケが感染源になるので中大雛と初生雛は隔離し、大雛から出るフケを雛に吸わせないようにします。

 落ちたフケが舞って、雛が吸ってしまうということがあるので500m以上は離すこと。

 ワクチンは、Tリンパ球が腫瘍化するのを防止しますが、ウィルスの感染は衰えません。(ワクチンをしておくと感染はしても発病はしません。 しかし、発病はしなくても他の鶏への感染源になりうるので注意。)

 他には鶏舎の整備、消毒、温度・湿度の管理を徹底します。

一口メモ

 マレック病のワクチンは生ワクチンで、孵化1日目にうたないと効果は薄く、また1000単位(5000円位)でまとめてしか購入できません。

 生ワクチンのため日持ちしないので取り扱い方に少々難があります。