伝染性コリーザ

伝染性コリーザ

伝染性コリーザはヘモフィルス・パラガリナルムの感染によって起こる、急性の呼吸器病です。 年間を通じて発生しますが季節の変わり目に比較的多く発生します。 病鶏と直接接触したり、感染鶏の鼻汁で汚染された飲水や飼料などから他鶏に移ります。 この病気のみで死亡することはありませんが、マイコプラズマなどとの複合感染で重篤化します。

症 状

鼻汁(感染初期は透明ですがしだいに白濁化、さらに黄色になっていきます)、顔面や肉垂の腫れが主なもので、奇声や開口症状などもみられます。
産卵の低下などもありますが、症状の改善にともない回復します。 

病 変

潜伏期は、通常1~3日、発病から2~5週間で自然に回復します。

治 療

発病鶏に対する治療薬としてジヒドロストレプトマイシン、チオフェ二コール、テトラサイクリン、スルファモノメキシンなどの注射剤あるいは飲水添加剤が応用できます。

予 防

ワクチンがきわめて有効です。
約5週齢の鶏の脚部筋肉内に注射します。
第2回目の注射は約10週間の感覚で、育成鶏を成鶏舎に移動する2~3週間前に完了するのが望ましいでしょう。

対 策

ワクチンの注射をします。
また、病原菌を運んでくる恐れがある野鳥が鶏舎に侵入することを防止します。

2003 vol.42 ザ・ポウルトリーより引用
日本鶏保護連盟 URL